アキのAIダイアログ

#012AI活用ArtifactsAI入門

AIの答え、毎回コピペして整えてない? それ二度手間だぞ

――いつもの喫煙所。カズが、火をつける前からスマホの画面をアキに突きつけている。

カズ

見ろよこれ。昨日、競合3社の比較表をAIに作らせたんだ。中身は完璧よ。なのにな……

アキ

なのに?

カズ

これ、ただの文字なんだよ。チャットの中に、棒線で区切った表みたいなのがベロっと出てくるだけ。結局こいつを見ながら、俺がエクセルにポチポチ打ち直したの。1時間かけて

アキ

……カズ。お前、せっかくの完成品を、わざわざ写経したのか

カズ

写経て。じゃあどうすりゃいいんだよ

アキ

今日でその手打ち、卒業させてやる。作業台を使え


カズ

作業台?

アキ

今までカズがやってたのはな、AIと机で喋ってただけなんだ。前に教えただろ、チャットは机の上で書類をやりとりしてるって。喋って、答えが文字で返ってくる。それだけだ

カズ

ああ、机の話な。覚えてる

アキ

でな、その机の隣にもう一台、作業台を出せるんだよ。『表で作って』『資料の形にして』って頼むと、答えが机の上の文字じゃなくて、隣の作業台に”物”として組み上がる。表なら、そのままコピーして貼れる表に。資料なら、清書済みの資料に。お前が1時間かけた打ち直しは、まるごと要らなかったわけだ

カズ

は? 最初から言えよ! ……いや待て。表くらいならまあ分かる。でも所詮、文字を綺麗に並べてくれるだけだろ?

アキ

そう思うだろ。作業台の本当の強みは、乗せた物を何度でも直せることだ。『この列いらない』『色を分けて』『金額に円マークつけて』——机で会話を続けながら、隣の作業台の物だけがどんどん直っていく。文章だって同じだ。企画書のたたき台を乗せて『結論を先に』『もっと短く』って注文するたび、その場で組み替わる

カズ

……それ、粘土みたいなもんか。机で喋って、隣の台に置いた粘土をこねてもらう感じ

アキ

うまいこと言うな。そう、それだ。しかも粘土は表や資料だけじゃない。ちょっとした動く道具まで作れる。金額を入れたら勝手に合計が出る計算シートとか、その場で使える簡単なやつをな

カズ

動くもの? それ、プログラムってやつじゃないのか。俺、そんなの書けないぞ

アキ

書かなくていい。作りたいものを日本語で頼むだけだ。中身のプログラムはAIが勝手に組んで、お前には完成した道具だけが渡る。ここでも一緒だろ——お前は”何が欲しいか”を言うだけ。作り方は知らなくていい

カズ

頼み方だけ、か。……また3点セットの話に戻ってきたな

アキ

気づいたか。作業台がどれだけ高性能でも、頼み方が雑なら雑な物ができる。そこは机の上と何も変わらん


カズ

ちなみにそれ、うちの会社のAIにもあるのか

アキ

たいていのツールにある。ただ、これも名前がバラバラでな。整理してやろう

💡 アキの補足:「作業台」、ツールごとの名前と、地味にいちばん効く使い道 「名前はな、これもツールで違う。ClaudeはArtifacts(アーティファクト)ChatGPTとGeminiはどっちもCanvas(キャンバス)って呼んでる(2026年7月時点)。画面の横に作業用の面がパカッと開くやつだ、だいたいどれもな。Claudeのは無料プランでも使えるから、まずは触ってみりゃいい」 「で、地味にいちばん効くのがこれだ。Claudeの作業台は、作った物を”リンク”にして他人に渡せる。しかも受け取った相手は、アカウントもログインも要らずに開ける。お前が作った比較表や計算シートを、URL一本で取引先にポンと渡せるってことだ。エクセルを添付して『開けません』の往復、あれが丸ごと消える」 「逆にChatGPTのCanvasは、文章の”一部だけ”直すのが上手い。長い文書の一段落を選んで『ここだけ丁寧に』ってできる。表や動く道具はClaude、じっくり練る文章はCanvas、くらいの雑な使い分けで最初は十分だ」

カズ

リンクで渡せるのか。うちの部長、送るたびに『開けない開けない』って騒ぐんだよな

アキ

そういうやつに一番効く。ファイルを送るな、場所を渡せ


アキ

分かったか。これからは『文章で教えて』じゃなく『物にして』だ。AIは物知りな相談相手であると同時に、その場で作ってくれる作業員でもある。使わない手はない

カズ

なるほどな。よし、さっそく試すわ。……お前の作業台で

アキ

あ? 俺は作業台じゃ——

カズ

『アキの豆知識・真偽判定シート』な。過去の発言ぜんぶ入れて、本物か嘘か一発で出るやつ。お前、毎回もっともらしく嘘つくから、こっちで道具を作った方が早い

アキ

……その道具、入力が全部”嘘”に倒れる欠陥品になるぞ

カズ

自白じゃねえか


📝 今日のまとめ

  • チャットの答えを毎回コピペして清書しているなら、作業台(Claude=Artifacts/ChatGPT・Gemini=Canvas)を使う。「表で」「資料にして」と頼めば、机の会話とは別の面に、そのまま使える”物”として組み上がる。
  • 強みは反復。乗せた物を「この列いらない」「もっと短く」と会話しながら何度でも直せる。粘土をこねる感覚。
  • 表・資料だけでなく簡単な動く道具(金額を入れたら合計が出る計算シート等)も、日本語で頼むだけで作れる。プログラムは書かなくていい。
  • Claudeの作業台は作った物をリンクで共有でき、相手はログイン不要。ChatGPTのCanvasは文章の部分編集が得意。用途で雑に使い分ければいい。